EVENT 自分の歌声がラジオで全国放送?! 歌い手フェス supported by 文化放送【5/21まで】 EVENT 本日23時から!第35回 金のお茶爆ルーレット🍵

《星空カフェ》第4.5章

《星空カフェ》第4.5章
「お兄さんの夢は、紬さんの夢とは違うかもしれません。でも、紬さんがこのカフェを通して誰かを笑顔にしてきたのは事実です。」

「……。」

「それに、夢は形が変わってもいいんじゃないでしょうか?」

紬ははっとしたように陽翔を見つめた。

「形が、変わっても…。」

陽翔の言葉が、紬の心の奥で静かに響いた。

その夜、紬はカフェの窓から夜空を見上げた。
空には、無数の星が瞬いていた。

「お兄ちゃん…。」

紬は静かに目を閉じた。

「紬、君の好きなように生きなよ。」

兄の声が、今はどこか優しく響いてくる気がした。

「私…自分の夢を見つけるよ。」

紬はようやく、過去と向き合う覚悟を決めた。

数日後。
紬は陽翔にある提案をした。

「ねえ、陽翔さん。新しいイベントをやってみたいんです。」

「新しいイベント?」

「星をテーマにしたのは変わらないけど、もっと私らしいカフェにしたい。お兄ちゃんの夢を受け継ぎつつ、私の色も加えていきたいんです。」

陽翔は少し驚いた顔をしたが、すぐに笑った。

「紬さんがそう思えたなら、きっと素敵なカフェになりますよ。」

「ありがとうございます。」

紬は、迷いのない笑顔を見せた。

第4章 完

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